大人になるってどういうことだろう?

『シャカ(社家)』の1行目に「心の底から楽しく仕事をする大人」と書いています。大人は大人らしくという前提で、そう書いたと思われがちですがそうではありません。
寧ろ私は、子どものままで何が悪いのかと思いながら生きてきましたし、子ども心を持ち続けて生きることは素晴らしいことだと思っています。それは「なぜ今、社会企業家なのか?(2)」でも触れています。
ここでは単に、「子どもから見たら身体の大きな人はみんな大人に見えるんだから、もう少しちゃんとしようよ」といった軽いノリです。

先日、3人目の方との『リレーインタビュー』の中で、偶々104歳のお医者さん日野原 重明さんのお話しになった時、ふと大人になるってどういうことなのかを想い出しました。それは10年以上前にTVで観た時のお話しだったと思います。
実は、それまで私は大人とは何か、大人になるあるいは大人でいる必要性があるのか、はっきりと自分の中で整理がついていませんでした。

その時日野原 重明さんは、大人になるということは「自分以外のことを考えて生きることだ」と言われました。
それに対し子どもは、「地球上のあらゆるものを自由に自分の物のように使って思う存分生きていればいい」と言われました。
私は「そうか!」と思い、それからずっとそう思って生きてきました。

だから「心の底から楽しく仕事をする大人」としたんですね。やはり肝心なことは、記憶の底から湧き出てくるものです。
そして、子どもたちからすれば「心の底から楽しく生きている大人」は、ただそれだけで有意義な存在だといえます。