見極める

私はビジネスにおいて、見極めるということがとても大切で不可欠なことだと思っています。

次の手をどう打つのか。
前進か、待ちか、撤退かといった重大な分岐点では、マネージャーは自分でリスクを取って見極め実行しなければなりません。

見極めない、あるいはそれを拒むマネージャーは自分と同じように無責任なマネージャーが増殖する温床をつくります。

実は日常の業務の中では、ちゃんと見極めて行動しているのかどうかあまり目立たないのでわかりません。
なぜなら普通の仕事の進め方では、問題が起こったり判断を求められない限り見極めなくても仕事が流れていくことが多いからです。
普通は「判断しない人」という程度であまり問題視されないかも知れません。

見極めるためには、ビジネスの展開を予測し、見極めの分岐点に自分で立たなければなりません。
早く分岐点に立つことで、組織的なムダを回避できます。

しかし見極めるためには、経験にもとづく自信と勇気が必要です。
サラリーマンとして生きるためには、自分への評価や目先の成果が重要なことでしょうが、そういうことに惑わされない視点が必要となります。
そうでなければ、適切に見極め続けることはできません。
普遍的とまではいいませんが自分の判断基準や軸をもたなければ、見極めることも周囲からの信頼を得ることも難しくなります。

『見極める』経験を積むことは、ビジネス観を磨き、サラリーマンからビジネスパーソンへ脱皮する大きな一歩になるでしょう。