何もしないという選択

先日、こんな記事が目に飛び込んできました。

『「何もしない」を職業にした35歳男の豊かな人生』

 

チコちゃんに「ボーっと生きてんじゃねーよ!」と叱られている(怒られている)人がいっぱいいますが、「レンタルなんもしない人」という人は、何もしないことで誰かの役に立っているようです。
面白いことです。

思い出してみると、私は学生時代に1年間程「何もしない」と決めて生きていたことがあります。
何故そんなことをしていたかというと、何もしないでいることで私の中の反動エネルギーが、仕事をし始めた時にどのように現れるのかを実験していたのでした。
きっかけは、どんな仕事をしたいのか、そのためには今何をしなければならないのかをずっと考えていたけれど、やりたいことが見つからなかったからです(笑)。
そんなある日、このまま考えていてもしょうがないと思い考えるのをやめ、もう何もしないと開き直りました。
どんな仕事をするか全くわかりませんでしたが、仕事を始めてみて大した反動が起きなければ、その程度の人間に過ぎないと割り切っていました。

私としては、実験は成功でした(笑)。
それは成果や評価によるものではなく、愚直に自分を生きるという意味において成功だったと思っています。

あの時は、開き直ることで自分らしさを取り戻せたと思うし、”ねばならない”と思い込んで生きてしまっていたら、ただ単に他の人と比べて生きる人生を選択することになっていたかも知れません。

結局、人生に近道も回り道もないし、損得もないのだと私は思って生きています。

東寺